現状の使い勝手や部署間の連携を確保しつつ既存什器やローパーティションを活用して最小限のコストで御提案しました。移転先はOAフロア対応でなかったのでOAフロア材を事前に移設しました。

ただ、天井の高さが低くなるので執務スペースのみOAフロアを敷設し、会議室や面接ブースに関しては壁コンセントを各所必要な分だけ設置して機能性を充実させました。

エントランス及び面接ブース等のオープンスペースについては、スプリンクラーの余分な工事が出ない様に高さを設定し、スチール間仕切りと同じ素材のローパーティションで揃え統一感を出しました。

また、コーポレートカラーと白のコンビネーションで清潔感のあるデザインにまとめました。エントランス正面パネルにメインの社名ロゴサインを設置し、コーポレートカラーで統一した円カウンターで無人受付としました。

受付に立って直ぐ横の廊下へ向くと、奥の窓面が視線の抜けを感じさせます。会議室側の真っ白の間仕切りが光を反射して明るくなり、面接ブースのパネルはコーポレートカラーを採用しました。

その印象的なブルーがポイントになるよう、ガラスと組み合わせたローパーティションの展開にしました。ガラスにフォグラスのシートを貼る事で面接している様子が見えないようプライバシーを保護しながら、空間の広がりを共有できるようにしております。

縦のラインを意識したフォグラスのデザインが、廊下を歩くにしたがって浮かび上がり、動きをプラスします。扉に配置したルームサインはフォグラスの意匠に合わせて全体の空間のポイントにしました。