テーマ:歴史を語るエントランス空間
デザインコンセプトに「老舗テーラー」を掲げ、エントランス空間にこだわり抜いたオフィスです。「老舗テーラー」には、STX様が持つ創業明治31年の歴史と、繊維専門商社という事業内容の2つの意味が込められています。これらを表現するため、クラシックなモールディング(*1)を用いた装飾や金物を全て金色に統一するなど、ディテールにこだわりました。エントランスはショールームの役割も果たしています。ベトナム拠点の「黄色×レンガ」のデザインをベースにすることで、海外拠点との繋がりや、独自のグローバルネットワークを持つSTX様らしさを追求した空間が誕生しました。
会議室においてはテーマづくりをご提案し、「世界」をテーマに都市の名前を冠した6つの会議室があります。ホーチミン、上海、香港、ミラノ、パリ、ニューヨークの各国を象徴するデザインを部屋ごとに取り入れ、会議の雰囲気に多様性をもたらします。オフィス全体では面積効率に重点を置き、通路設計、リフレッシュエリアの多目的化、稼働書庫の活用など工夫をしました。
*1 モールディング:建築や壁面、家具などの細部に施した帯状の装飾のこと